【東京支社】文部科学省の国際リニアコライダー(ILC)に関する第2期有識者会議(座長・観山(みやま)正見岐阜聖徳学園大学長、委員14人)は18日、第3回会合をオンラインで開き、研究者が2022年の設立を目指すILC準備研究所など、計画の最新動向を説明した。

 全委員が参加。準備研究所設立へ動いている高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の山内正則機構長は「大変重要な組織で、適切なスタートで大きな貢献を呼び込める。いわば先行投資。国際協力で必要な研究開発を進める枠組みがまずは大事だ」と説明した。

 準備研究所について委員からは「海外のリソースをうまく使うことで開発を進められると示すことも必要。やってみる価値がある」「誘致前提の考え方を切り離して技術開発中心で進めるべきだ」などの意見が出た。

 観山座長は「準備研究所をどうするかは重要な観点だ。継続して議論を進めたい」と述べた。有識者会議は今後、委員間討議などを続ける。本年度内に意見を取りまとめ、政府に示す方針だ。