2021.01.08

ハトのふん 対策いかに 盛岡駅西口周辺、市は清掃へ手回らず

歩道の一部がハトのふんで汚れたままの現場。市の玄関口だけに対策が求められる
歩道の一部がハトのふんで汚れたままの現場。市の玄関口だけに対策が求められる

 盛岡市の盛岡駅西口周辺をねぐらにしているとみられるハトについて、読者から「路上に落ちたふんはどうにかならないか」と岩手日報社の特命取材班に情報が寄せられた。周辺は拠点施設が立地する「県都盛岡の顔」とも言える場所だが、道路を管理する市は急を要する補修を優先する立場。専門家は住民主体の対策の限界を指摘しており、環境美化に向けた動きが求められる。

 歩道を管理する市の見解は。道路管理課の維持係が現場対応に当たる班に出す指示は年間約1200件。内容も道路の穴や街路樹の枝切り、側溝の詰まりや修理など多種多様で、随時対応に当たっていた。

 問題の現場を含めて、現時点で市民から鳥のふんに関する相談は寄せられていないといい、優先順位は必ずしも高くない。伊藤雅彦係長は「人員が限られる中で、通行の妨げとなっていたり、危険性のある事例を優先せざるを得ない」と理解を求める。

 日本鳩対策センター(東京都)によると、ハトのふんに関する相談は繁殖期の春から秋にかけ増加する。盛岡駅西口の現場のように、雨風がしのげて外敵から身を守ることができる、三方囲まれた場所に集まりやすいという。

 いかなる対策が取れるのか。同センターの近藤舞子チーフは広範囲をカバーできるネットの設置などが有効と示した上で、「餌をやらないなど住民によるソフト面の対策のみで防ぐことは難しい。公共の場でもあり、行政中心に対応を検討する必要があるだろう」と指摘する。

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