栄冠からちょうど半世紀後の出場という巡り合わせを力に全国大会のコートで暴れ回る。陸前高田市の高田高女子バレーボール部が1971年に当時の「春高バレー」、全国高校選抜優勝大会を制して50年。後輩は節目の年に春高22度目の出場を果たし、5日の初戦に臨む。当時と同様小柄な選手が多く、拾ってつなぐバレーが身上だ。新型コロナウイルス感染拡大のため2020年度唯一の全国大会で、かつてのV戦士は「悔いのない試合を」と鼓舞する。

 「大会より、きつかった練習を思い出す。チームワークが勝利につながった」。宮城県大崎市の中鉢(ちゅうばち)(旧姓加賀美)洋子さん(67)は優勝を決め選手らが歓喜の輪をつくる一枚の写真を見つめ、懐かしそうに振り返る。

 レフトで出場し、71年は和歌山国体との全国2冠に輝いた。「厳しさの中にもやりがいがあり、経験は人生に役立っている」と中鉢さん。再度の緊急事態宣言検討など今もコロナ禍に揺れるが「選手のためにも何とか試合をさせてあげたい」と切に願う。