平穏願い 御神楽奉納 平泉・達谷窟毘沙門堂

平泉町平泉の国史跡、達谷窟毘沙門堂(たっこくのいわやびしゃもんどう)の神事「鬼儺會(おにばらえ)」は2日深夜から3日未明にかけて営まれた。新型コロナウイルス感染症の影響で一部は中止となったが、勇壮な神楽を奉納して新年の平穏無事を祈った。
達谷窟毘沙門神楽の一団約10人が、堂内で「御神楽(みかぐら)」を披露。太鼓やかねの音に合わせ、4人の舞い手が躍動感あふれる踊りを繰り広げた。
鬼儺會は、毘沙門堂で元日から8日まで営まれる修正會(しゅしょうえ)の神事の一つ。下帯姿の男衆が無病息災を願いながら、一升餅を奪い合う鬼儺會の「裸参り」は、コロナの影響で中止となったが、神楽は無事奉納された。