2021.01.21

猫にマタタビ、実は蚊よけ 岩手大など、好む原因と物質解明

 
 

 猫にマタタビ、実は蚊よけ-。岩手大農学部の宮崎雅雄教授(46)=分子生体機能学=らのグループは、猫がマタタビに体を擦りつけるのは蚊を遠ざけるためであることを解明したと発表した。この効果がある化学物質は、猫の多幸感を高めることも突き止めた。猫が特異な反応を示す生物学的な理由はこれまで謎とされ、貴重な研究成果となる。

 研究は名古屋大と京都大、英リバプール大との共同で、研究論文は米科学雑誌「サイエンス・アドバンシズ」電子版で21日(日本時間)に公開。

 マタタビから抽出した複数の成分をそれぞれ猫に嗅がせたところ、化学物質「ネペタラクトール」を付けた紙に顔や体を擦りつけた。大阪と神戸の動物園の協力を得て、ネコ科動物のジャガーやアムールヒョウで試すと、同様の反応を示した。

 研究過程で、ネペタラクトールに蚊の忌避効果があることを解明。ネペタラクトールを付けたりマタタビに触れた猫は何もしない個体に比べ、頭に寄りついた蚊の数が半分だった。