寒の恵み 育った甘み 岩手町で雪下ニンジン収穫

20日の県内は高気圧に覆われ、曇りや晴れとなった。岩手町久保のアンドファーム(三浦正美社長)は雪で一面が白く覆われる中、「雪下(ゆきした)ニンジン」の収穫に励んでいる。
雪下ニンジンは冬の寒さで蓄えたでんぷんが糖に変わって甘さが格段に増し、フルーツニンジンともいわれる。栽培する約6ヘクタールの畑では50センチほどの雪が積もり、機械で除雪後、従業員が土の中からニンジンを掘り起こした。
三浦社長(65)は「今冬は一段と甘く仕上がっている。通常のニンジンより甘さが分かりやすく、ポトフや鍋物にもいい」と勧める。収穫は3月上旬まで続き、県内外の量販店やスーパーに出荷される。