二戸支局に着任し、初めて迎えた元日。一戸町の登山愛好団体・朋遊会(ほうゆうかい)(小野寺邦夫会長)の恒例行事、茂谷(もや)の山登山が今年初めての取材となった。

 24回目を迎えた今回は、5歳の男児から93歳まで29人が参加。町役場から茂谷の山(383メートル)まで片道約2キロを1時間ほどかけて登る行程だ。

 午前7時、きりりとした寒さの中、先導する小野寺会長の後に続く。いつもは寝ていた正月だけに「なんだかいい年明けだ」と、気持ちを新たにしながら新雪を踏みしめる。

 黙々と登る中、顔を上げると会長が背負うリュックが目に入った。1時間の登山にしてはやけに大きい。息を切らしながら、なんとか山頂に到着した。

 会長がリュックからおもむろに取り出したのは日本酒の一升瓶2本。「山の神がまつられてるからお供えしないとさ」と一言。社に供え、参加者でお神酒を飲み干した。

 「密を避けて自然を楽しむ催しを増やし、地域の魅力を伝えて活性化したい」と語る小野寺会長。75歳の情熱に感じ入った。

 地元で働くために勉強に打ち込む高校生、私と同世代の地域おこし協力隊。そして、年齢を感じさせない大人たち-。パワフルに活動する人たちの力を分けてもらいながら、今年も多くの取材で応えたい。

 (石森明洋)