日光などを吸収して暗闇で発光する蓄光塗料の普及を進める高輝度蓄光塗料推進協会(盛岡市、佐々木謙一会長)は、東日本大震災で大きな被害を受けた山田町の津波避難階段への蓄光塗料を使った塗装施工などを無償で行った。東日本大震災当時、陸前高田市に住んでいた佐々木会長(57)は津波で妻の美公(みき)さん=当時(47)=を亡くした。「犠牲者を出してはいけない」との思いを胸に県内の業者らと新しい蓄光塗料を開発し、減災に役立てようと取り組んでいる。

 使用した「RM蓄光塗料」は県内の蓄光顔料メーカーや塗装業者らが協力して昨年8月に完成。輝度と耐候性が高く、コンクリートなどに直接塗布できる。既に介護施設の非常用スロープなどへの施工実績があり、今後は道路やヘリポートへの応用も期待される。