新型コロナウイルスの院内クラスター(感染者集団)の経験を生かす。盛岡市月が丘の三愛病院(山内文俊院長)は通常診療再開へ準備を進めている。

 県内最大の人工透析施設でスタッフら14人が感染し、重症化リスクの高い患者に一時は不安が広がった。その後2週間以上新規感染が確認されず、同市保健所は「収束」と判断。透析施設の機能維持は欠かせず、感染防止策を強化して患者が安心できる態勢づくりを進める。

 透析患者は免疫力が弱く、コロナ感染時の重症化リスクが高いとされる。軽症でも透析を受けながら入院する必要がある。感染した場合の受け入れ準備を進めていた11月末、最初のコロナ患者が確認された。その後患者10人、看護師2人、医師2人に広がり複数の死者も出た。ウイルスが持ち込まれ、病室や処置室で広がった可能性がある。

 スタッフは全員戻った。一般外来や入院の再開へ向け、自宅や病院玄関などでの複数回の検温や、発熱や風邪症状の患者は時間や場所を分けて対応するなど、感染予防策を徹底する。