【東京支社】文部科学省は29日、2021年度予算の概算要求を発表し、本県、宮城県などが誘致を進める国際リニアコライダー(ILC)に関連した技術開発費として3億2千万円を盛り込んだ。20年度当初予算と同額。先端加速器のコストを低減するために、米国やドイツ、フランスと共同研究を進めていく予定だ。

 先端加速器を低コスト化する基盤技術開発の名目で、日米欧の共同研究に充てる。高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)と米フェルミ研究所(FNAL)を中心に進めている超電導加速空洞に用いる素材や加工法などの研究を継続。独仏の研究所とは、加速器の防じん技術などの共同研究を進める。

 同省の概算要求ではほかに、KEKの運営費交付金内にもILC関連として20年度と同額の1億6千万円を盛り込み、国際間の共同研究に対応していく。