国際リニアコライダー(ILC)の東北誘致を目指す県ILC推進協議会(会長・谷村邦久県商工会議所連合会長)は24日、オンライン講演会を開く。国内外で建設準備の動きが加速し、日本政府が誘致の可否を検討する重要な局面にあり、最新動向や実現の意義について専門家が話題提供する。

 無料のビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用。高エネルギー物理学研究者会議高エネルギー委員長で東京大の森俊則教授、同大の山下了(さとる)特任教授、東急総合研究所の藤井健顧問の3人が講師を務める。

 ILC計画の誘致を巡っては8月、国際将来加速器委員会(ICFA)が国際推進チームを設置。高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)を拠点に、準備研究所の整備に乗りだした。森氏は日本の研究者の取り組み、山下氏は計画の推進状況について解説する。

 元国土交通官僚の藤井氏は「新しい地方創生の核となるILC計画」と題し、里山で世界の人々が暮らし、高度なテクノロジーの中で自然との共生や循環型社会を形成し、世界的な視野を持つ次世代人材を育てるビジョンを説明する。

 谷村会長は「ILCの究極的な目標は科学の進歩と人類への貢献。新型コロナウイルス感染症の世界的流行を踏まえ、加速器技術が創薬に生かされる要素も重要だ。実現のため国民の関心を高める機会にしたい」と成果を期待する。

 午後0時半から2時間で、定員500人。希望者は事前に、同協議会のホームページから用紙を取得してファクス(019・654・1588)するかメール(daihyo@ccimorioka.or.jp)で申し込む。締め切りは15日。問い合わせは同協議会(019・624・5880)へ。