いわて加速器関連産業研究会(会長・藤代博之岩手大副学長)などは23日、盛岡市上田の岩手大で、国際リニアコライダー(ILC)に関する技術セミナーを開き、県内企業の関係者らが欧州の先進研究所の状況を学んだ。

 オンライン形式で、高エネルギー加速器研究機構(KEK、茨城県つくば市)の山本明名誉教授が講師を務め、約150人が聴講した。

 自身の駐在する欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)が、高度な技術を応用しようとする起業の支援やがん治療用の小型加速器の開発支援に取り組んでいることを紹介。加速器技術が創薬に役立っている現状にも触れた。

 その上で、本県と北上山地(北上高地)が建設候補地とされるILCが実現する場合「研究所と産業が連携するシステムづくりが大事だ」と指摘した。

 東北ILC事業推進センター事務局長の大平尚・県理事は世界の研究者コミュニティーが国際推進チームを発足させ、建設準備に本格着手した経緯を説明した。