県林業技術センター(漆原隆一所長)と岩手生物工学研究センター(小岩一幸理事長)は18日、本県内陸部のアカマツ林のマツタケの子実体(しじつたい)(キノコ)が生えるのに必要な最低地温が約15度と推定されると発表した。これまで全国的に知られていた19度より低く、本県のマツタケが寒冷な気候に適応したと推察される。

 県内陸部のアカマツ林で計98本の子実体の成長と地温を測り、関係を調べた結果、キノコが生える地温は約15度と導いた。

 マツタケの子実体を巡ってはこれまで、地温19度で形成されることが、1963年に論文が発表された京都府での研究によって知られていた。本県では年や地域によっては最低地温が19度未満で成長する例も確認されていたが、今回の調査によりマツタケが寒冷な気候に遺伝的に適応したことが示唆されるという。