料理教室に移住相談会、津波伝承館の展示解説、パートナーシップ制度勉強会-。全てこの半年で取材したオンライン企画だ。新型コロナウイルス感染症の流行下、多くの人ができることを模索し、パソコンの画面を通した集まりは当たり前となった。

 だからこそ、先月の陸前高田市地域女性団体協議会の女性のつどいは印象に残る。会場では換気を徹底して間隔を広く取り、踊りを練習。講師の寄稿文や50人以上の会員らから集めたメッセージをまとめた冊子を配り、それぞれが思いを分かち合う「紙上のつどい」も密集を避けるための工夫がうかがわれた。

 会員がつづったのは女性会活動の誇りや感染拡大による生活の変化、収束への願いなどさまざま。中には稽古事や飼い猫の話、羊毛フェルトのアマビエを作った報告まであり、ほっこり温かな気持ちにさせられるとともに日常の楽しみのヒントを得た思いだった。

 東日本大震災とコロナ禍を重ね、「頑張ろう」と仲間へ呼び掛ける声も少なくない。菊池清子会長(72)は「こうして記録しておいて、いつか『あの時は大変だったね』と笑い合えたら」と語った。

 この特殊な状況下で取り組んだことや感じたことはきっと財産になる。振り返って笑える日を心待ちに、私も日々の取材を通じて人々の「今」の記録をお手伝いしていきたい。

(小野寺唯)