2020.08.06

花巻市・斎藤政一(まさかず)さん

 命を懸けて、息の続く限り核廃絶を訴えていく

花巻市 斎藤政一(まさかず)

 

 1945年8月6日。陸軍少尉だった21歳の斎藤さんは広島市で被爆した。爆心地から約1・8キロ。ほんの少しの差が生死を分けた。終戦後、待っていたのは過酷な仕打ちだった。体の不調、被爆者に対する差別、その家族に向けられる偏見の目…。被爆者は二重、三重、四重の苦しみを背負った。自分のような被害者をつくってはいけないと、斎藤さんは県内外で被爆体験を証言し、核兵器廃絶と非戦の実現に人生をささげてきた。「つらい体験を乗り越え、過去の反省、教訓に学ぶ。それが生き残った人間の務めだ」。強い思いが突き動かしている。

 

(2015年6月28日付朝刊、当時90歳)