二戸市の二戸西小(高畑由香里校長、児童18人)は5日、同校で教員向けのNIE校内研究会を開いた。日本新聞協会のNIE実践指定校2年目を迎えた同校。新聞の活用事例やワークシートの作り方に理解を深め、2学期以降の実践に意欲を高めた。

 同校の教員5人が参加。日本新聞協会認定NIEアドバイザーで柏台小(八幡平市)の田村勝校長が講師を務めた。

 研究会は2部構成で、第1部は田村校長が模擬授業を交えながら、学年や教科に応じた実践事例を紹介した。

導入で使うと効果的

 田村校長は、6年社会科授業「明治時代の科学者・文化人」の実践例を説明した。導入部分で2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏の新聞記事を紹介。児童に興味を持たせた後で本題に入り、明治時代の日本人ノーベル賞候補を切り口に、北里柴三郎や野口英世らの業績を調べ学習した授業内容を解説した。

 5年社会科「自動車工場と関連工場」では、18年の北海道胆振東部地震の被害状況を伝える記事を活用。自動車部品が北海道の関連工場で生産できなくなり、本県の自動車工場の稼働にも影響が出たことを学んだ事例を紹介した。

 田村校長は「新聞を使うと、児童は教科書の内容を身近に感じることができる。授業の導入部分で、新聞記事をトピックとして取り上げるのが効果的だ」と助言した。

見出しや数字問題に

二戸西小教員が作成した新聞ワークシート

 第2部は新聞ワークシート作りを体験。田村校長から「見出しや数字を伏せて考えさせるといい」「子ども自身の考えを問う設問は、思考力や判断力を伸ばす」などのアドバイスを受けながら、岩手日報朝刊やこども新聞の記事を素材に設問を考えた。

 参加した教員は、それぞれ選んだ記事をもとに、「記事を読んで、見出しにあてはまる言葉を考えましょう」「SL銀河は、どこの駅からどこの駅まで運行しているでしょうか」「記事を読んだ感想を書きましょう」など問題作成に取り組んだ。

 田村校長は「できるところから始めて学びを深め、学力向上につなげてほしい」と期待を込めた。

 二戸西小では、毎週木曜日の朝学習の時間を「NIEタイム」に設定。記事のスクラップや感想を書く取り組みを通して社会への関心を高めている。

 研究主任の畠山菜穂子教諭(41)は「授業に生かす際のポイントやワークシート作りの視点を学ぶことができた。今後の活動に生かしていきたい」と理解を深めていた。