2020.08.21

「はまゆり」の復元断念 大槌・被災の観光船、寄付必要額に届かず

津波で観光船はまゆりが乗り上げた旧民宿。建物前に当時の状況を示す看板が設置されている
津波で観光船はまゆりが乗り上げた旧民宿。建物前に当時の状況を示す看板が設置されている

 大槌町は20日、東日本大震災津波で同町赤浜地区の民宿に乗り上げた観光船はまゆりの復元を断念する方針を明らかにした。津波の脅威を伝える象徴として復元を目指し、寄付を募ってきたが必要額に及ばず、困難と判断した。旧民宿は本年度内に解体の見込み。町は模型展示や拡張現実(AR)など復元以外での伝承手法を模索していく。

 町によると、復元や民宿の補強などに4億円以上の経費を見込むが、7月末までの寄付は395万873円にとどまる。

 復元を目指し、活動を続けてきた認定NPO法人はまゆり復元保存会の古舘和子理事長(74)は「町の方針は聞いているが、先が見えていない状態だ。津波の脅威をどう伝えるか、しっかり考える必要がある」と述べた。

関連リンク