2020.08.14

静かな盆、変わらぬ祈り 釜石で「万灯供養」

盆を迎えた夜の境内を彩る万灯供養=13日午後7時39分、釜石市大只越町・石応禅寺
盆を迎えた夜の境内を彩る万灯供養=13日午後7時39分、釜石市大只越町・石応禅寺

 東日本大震災から10度目のお盆を迎えた13日、釜石市大只越町の石応禅寺(都築利昭(りしょう)住職)で色とりどりのちょうちんを飾る伝統の「万灯(まんとう)供養」が行われた。新型コロナウイルス感染症の影響でお盆の過ごし方は様変わりしたが、人々の思いは変わらず、静かに犠牲者や先祖の霊を弔った。

 赤や青、黄など5色のちょうちん539個がつるされた境内。日が沈み、辺りが暗くなると幻想的な明かりが浮かび上がった。墓参りの人たちは先祖の名を記した短冊を探し、じっと見入っては手を合わせた。

 死者の霊が迷わないよう明かりで導く伝統行事。コロナで例年より訪れる人は少ない。都築住職は「帰省も供養もできないもどかしさを感じる人もいる。それぞれ思いを抱きながらも前を向き、心穏やかに過ごしてほしい」と願った。

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