2020.08.11

「思い出」あなたの手に 陸前高田の写真返却事業続く

震災後に拾得した写真など「思い出の品」が並ぶ三陸アーカイブ減災センターの常設返却会場=10日、陸前高田市竹駒町
震災後に拾得した写真など「思い出の品」が並ぶ三陸アーカイブ減災センターの常設返却会場=10日、陸前高田市竹駒町

 東日本大震災後に拾得した写真の返却作業が県内で続いている。陸前高田市の三陸アーカイブ減災センター(秋山真理代表理事)の常設会場には、がれきや汚泥の中から見つかった7万点が今も残る。11日で震災から9年5カ月。心の復興に向け、在りし日の記憶をとどめた「思い出の品」を一つでも多く返したいと懸命に取り組んでいる。

 同市竹駒町の「思い出の品」常設返却会場には写真約6万9千枚、物品約2700点が所狭しと並ぶ。地道な取り組みが実を結び、2019年度は写真約560枚、物品17点を返却し、集合写真などの譲渡も約700枚あった。

 同センターによると、大切な人を失った現実を受け入れられないなど、心の復興状況によって写真を求める時期は異なるという。震災から数年を経て「やっと探しに来ることができた」と話す被災者もいる。