久慈市漁協(皀(さいかち)健一郎組合長)は7日、久慈湾内の稚魚越冬試験をクリアした養殖ギンザケ約6トンを今季初水揚げした。勝負の2季目も成育は順調で、昨年の2倍を超す約50トンの出荷を目指す。他産地より長期にわたって出荷できる強みがあり、基幹魚種の秋サケ漁が苦戦する中、「久慈ギンザケ」の産地化に向け視界は良好だ。

 水揚げしたギンザケは、久慈港から約3キロ沖に設置した円形の大型いけす(直径25メートル、深さ10メートル)で昨年11月から育ててきた。約200グラムの稚魚は約7カ月で平均3キロほどに成長し、5・3キロの個体もあった。大半が山田町の加工場に出荷された。地元向けの140匹は1キロ当たり600円で取引された。

 県と市、宮城県石巻市でギンザケ養殖を手掛けるニチモウマリカルチャー(本社福岡市)と2019~21年度、養殖試験を行っている。昨夏の約20トンから、2年目の今季は8月上旬まで約50トン、2万匹を出荷する予定。さらに来季は100トン超の水揚げを見込む。