2020.07.30

コロナ 県内高まる緊張感 初の感染確認、中傷戒める声も

県内初の新型コロナウイルス感染者確認について臨時会見する達増知事(左)と谷藤裕明盛岡市長=29日午後8時20分、県庁
県内初の新型コロナウイルス感染者確認について臨時会見する達増知事(左)と谷藤裕明盛岡市長=29日午後8時20分、県庁

 全国で唯一新型コロナウイルス感染ゼロが続いていた本県で29日、2人同時に感染が確認された。県内では緊張感が高まり、記者会見に臨んだ達増知事は表情を引き締め、予防徹底をあらためて求めた。県民は「いつかは来ると思っていた」と受け止めつつも、感染への不安を一気に強める。コロナを身近に意識しながら、感染防止と経済、社会活動を両立させ「新たな日常」を探る局面に突入した。

 県内初のコロナ感染者が確認され、県民からは感染への不安や、感染者への中傷を戒める声も上がった。

 「岩手での感染確認も時間の問題だと思っていた。驚きはしたが、出るべくして出たという印象。高齢なので感染の不安は強い」と盛岡市松園の藤野薫さん(79)は身構える。その上で「感染予防と同時に経済も回さなければならない。できる限りの防御をしながら生活を送りたい」と模索する。

 宮古市では男性1人の感染が確認されたが、同市西ケ丘の自営業坂下裕一さん(37)は「感染者ゼロが長かったことで全国から注目され、(他県のように)感染者への差別を繰り返さないかどうか試されている」と強調。「全国どこでもかかりうるので、犯人捜しではなく冷静な予防の行動を心掛けたい」と気を引き締める。

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