校内大会、児童が記者に

選手を応援するミニ新聞が並ぶ見前小の校内

 盛岡市西見前の見前小(鈴木敏彦校長、児童463人)の6年生は、校内スポーツ大会の選手を新聞で応援する取り組みを始めた。一人一人が記者となり、練習や記録を取材して記事に思いを託し、選手も応援紹介の新聞で感謝を表現。日頃の新聞学習で養った表現力や文章力を生かし、新たな応援の形をつくり上げている。

 今月上旬の校内陸上記録会に向け取り組んだ。記録会は、市内小学校の記録会が新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったことから、同校単独で開催。応援も3密を避けるなど工夫する中で考案された。

選手の様子を応援のメッセ-ジとともに伝えるミニ新聞

 児童は各競技選手の専属記者として、練習風景を取材し、インタビューにも挑戦。選手名などを題名に付けた新聞を作成し、記録の更新状況とともに大会にかける思いや助言を含めた記事をまとめた。選手の人柄を紹介するクイズ欄など、それぞれ構成も工夫する。

 新聞作りは休み時間や自宅で行い、記録会までに「10号」を超える児童も。応援リーダーの一人、須戸光希(こうき)君は「普段の応援ができないときに、どうしたら選手が力を出せるかを考えた。新聞は作ることも、読むことも楽しい」と思いを託す。エールを受けた選手も応援を紹介する新聞を製作し、田島清風(さやか)さんは「自分のために新聞を作ってくれたのが本当にうれしくて、励まされたし、頑張れた」と感謝を込める。

6年生が毎日取り組む新聞ノート。幅広い分野から記事を選び、視野と表現力を広げている

 新聞作りの下地となっているのが、6年生が自宅で取り組む「新聞ノート」。県NIE協議会の実践指定校の同校では、気になった記事を切り抜き、見出し付きの感想とともにノートにまとめている。昨年度の5年生で週1回の取り組みは現在、毎日となった。

 中嶋一良教諭(52)は「文章表現力が伸び、読み取る力、書く力がついた。発言内容も豊かになっている」と実感。活動を発展させた新聞による応援について「自分の思いを互いに伝えられるようになり、児童の自信にもつながっている。今後の大会でも続けていきたい」と話す。