愛知県大府市の「高丸食品」の納豆が人気だ。国産の中粒大豆を使った納豆は今年、糸の引き具合や風味で日本一を決める全国鑑評会で3年連続の最優秀賞に輝いた。本県の大豆産地を訪問して農家の思いを知り、輸入大豆から国産に切り替えた高丸喜文社長(49)は「気を抜けば味も落ちる」と努力を続ける。

 転機は20年近く前、食品業界の若手向けに勉強会を開いていた、愛知県高浜市の「おとうふ工房いしかわ」の石川伸社長(57)から誘われ、本県の大豆産地を訪れたこと。農家の懸命な思いを知り「日本の農業を応援したい」と決意。営業から製造に異動し、輸入大豆を国産に切り替え、41歳で社長になった。

 使用する中粒大豆は北海道産で、糖質が高く納豆菌が育ちやすい。輸入に比べると値段は約3倍だが、糸の引き具合やうまみが強いという。