岩手日報社が発行する文芸誌「北の文学」の編集委員に釜石市生まれの作家大村友貴美(ゆきみ)さん(55)=横浜市=が就任する。11月発行予定の第81号から鈴木文彦さん、久美沙織さんと共に選考に当たる。これまで編集委員を務めた作家斎藤純さんは第80号を最後に退任する。

 大村さんは、2007年に第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞した小説「首挽村(くびきむら)の殺人」でデビュー。「死墓島(しぼとう)の殺人」「霧の塔の殺人」など因習に支配された島や山村を舞台にしたミステリーをはじめ、「犯罪に向かない男」「存在しなかった男」「緋(あか)い川」など地方が抱える問題を織り込んだ社会派ミステリーを中心に活躍している。本紙に14年5月から約1年間連載された「ガーディアン」は「梟首(きょうしゅ)の遺宝」として刊行されている。

 斎藤さんは「北の文学」59号(09年11月発行)から編集委員を務めた。

作品を強くする手伝いできれば

 大村友貴美さんの話 作品に客観的な感想を寄せ、改善点を指摘してくれる人の存在は大切です。職業作家であっても同様で、それが作品を強くし、自分の幅を広げることにもつながります。微力ながら、そのようなお手伝いができれば幸いです。なぜ書くのか、共に問いかけていきましょう。