新型コロナウイルス感染症への効果が期待される新型インフルエンザ治療薬「アビガン」について、県内では8日現在、県立9病院などで使用できる態勢が整っている。実際の投与には患者の同意に加え、副作用リスクも見据えた慎重な判断が必要となる。

 県内で使用できるのは中央、胆沢、磐井、千厩、大船渡、宮古、久慈、二戸、一戸の各県立病院など。アビガンは、同感染症については薬事承認されていない。厚労省によると、医療機関が使用するには、藤田医科大学(愛知県)などによる観察研究グループに加わることが必要だ。9病院などは既に、治療の選択肢の一つとして利用できるよう参加登録している。

 病院に備蓄して使用するのではなく、投与する場合は都度、厚労省に申し出て供給される仕組み。アビガンは同感染症に有効だとされる一方で、胎児に奇形が出る恐れがあるなど安全面の課題も指摘される。実際の使用には、個々の状態に応じた慎重な判断が求められる。