新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、県内の飲食物デリバリーに新風が吹いている。タクシー会社は飲食店の料理の配達サービスを相次いで開始。両業界の利用者が激減する中でタッグを組んで「巣ごもり需要」を取り込む。ピザ屋が居酒屋の料理宅配を担うケースも。窮地を打開しようと各事業者が工夫を凝らしている。

 8日夕、盛岡市中央通の平和・とりょうタクシー(国枝康彦代表取締役)の1台が、同市盛岡駅前通の焼き肉・冷麺店盛楼閣から出来たての焼肉弁当9個を市内の事業所に届けた。

 これまでタクシーは貨物輸送ができなかったが、同感染症の影響による外出自粛などを受け、国が特例措置を設けた。

 同市の盛岡商工会議所青年部(山県富雄会長)は8日、盛岡地区タクシー協会(大野尚彦理事長)と協力し、持ち帰りメニューの配送を始めた。宅配や持ち帰り対応が可能な同市内の飲食店の情報を掲載したインターネットサイト「TAKE ACTION 盛岡プロジェクト」を開設。同協会の20会員中14会員が、掲載されている一部の飲食店の料理をタクシーで配送する。山県会長(47)は「取り組みを周知し市民に協力してもらえる土台をつくりたい」と力を込める。