新型コロナウイルスの影響で教育現場が揺れる中、教育実習を控える大学生が困惑している。本県は現時点で感染者報告がないものの「万が一、自分が子どもたちにうつしてしまったら…」と不安を持つ教員志望の学生の声が特命取材班に寄せられた。受け入れ準備を進める学校がある一方、実習が延期されるケースも出ており、教員免許の取得に影響が出ないか、学生たちは国の対応を注視している。

 教育実習は教員免許取得のための必修科目。岩手大教育学部のように教員免許取得を卒業要件とする大学(学部)もある。しかし、本年度は新型コロナの影響で全国的に臨時休校が相次ぎ、受け入れる学校側と大学との調整の結果、実習が延期や中止となる事態が広がっている。

 感染が終息せずに万が一、臨時休校が重なれば、実習の年度内実施すら危ぶまれる。学生からは大学に対し不安解消できるような情報提供や、実習ができなかった場合でも免許取得に影響が出ないよう国に救済措置を求める声がある。

 文部科学省は新型コロナの感染拡大の影響を踏まえて4月以降、教育実習について弾力的な対応を求める通知を出している。4月3日付では実習に当たる留意事項として、秋以降への延期の検討や学生には実習の2週間程度前から健康管理を徹底するよう要請。5月1日付では実習期間について、大学の講義で補えば2週間に短縮できる例などを示している。ただ、規定の実習ができなかった場合の免許取得の取り扱い方針は出されていない。