3年間の過程は薄れない #試合したかった

城西中剣道部3年 木村 彩瑚さんへ
「剣道がしたい」。小学6年の年末に突然娘から言われました。理由は体を動かしたいから。間もなく中学校に進学するのだからその時にやればと促しても、どうしても「やりたい」と。
そうして始めた剣道も、中学校に進学すると部員がいなく休部状態。学校からは部員が3人以上集まらなければ廃部を検討すると言われる中、なんとか勧誘して娘を含め5人の女子が入部しました。
娘以外は初心者で先輩もいない中、熱心な先生の指導のもと、楽しく、時には情熱的に部活動を楽しんでいるようでした。
迎えた2年生の地区新人戦。チームは準優勝と素晴らしい成績を挙げました。「廃部寸前の部が優勝したらマンガみたいだね」。そんな話を家族でした時もありましたし、後輩も入り上級生として5人の成長を実感していました。
最後の大会を終えた時、3年間頑張ったという顔をするんだろうなと楽しみにしていましたが、現時点ではそのような場がなくなるかもしれません。
どんな形でもいいから、集大成の場をつくってほしい。これが親の切なる思いです。でも、3年間の過程は決して薄れるものではありません。その時は心から「お疲れさま」と声をかけてあげたいと思います。
(父・洋さんより)