新型コロナウイルス感染症の影響で苦境が続く県内旅行業界は、緊急事態宣言の解除を受け再起へ動き出した。移動自粛下で業者は春の観光シーズンを棒に振ったが、旅行の問い合わせや貸し切りバスの利用予約が徐々に入り始めている。海外や遠距離への旅行から、県内旅行商品への転換も展望。各社は安全対策を徹底し、需要を掘り起こす商品づくりに力を入れる。

 宮古市と雫石町に営業所を置くリアス観光(大久保誠社長)は2月上旬から同感染症の影響が出始めた。貸し切りバスによる旅客運送事業も行う同社は、独自のバスツアー企画や結婚式の送迎、学校の部活動や修学旅行でのバス運行が柱。予約のキャンセルが続き4月の売り上げは前年同月比8割減まで落ち込んだ。

 同社には今月下旬から日帰り旅行の問い合わせや学校から貸し切りバスの予約が徐々に入り始めた。今後は感染予防策を徹底しながら、本県の沿岸と内陸部をつなぐ日帰り旅行や北東北での旅行商品などに範囲を広げていく考えだ。