県内の自治体が岩手日報を教材用に購入し、子どもたちに配って学習に役立てる動きが広がりをみせている。二戸市は昨年度から活動を始め、本年度は新たに九戸村と軽米町がスタート。自治体を挙げた取り組みを通して、関係者は「子どもたちが社会への関心を高め、読解力や思考力を伸ばしてほしい」と期待を寄せている。

 3市町村が活用するのは、いずれも毎週火曜日の朝刊とこども新聞。岩手日報社から教材用価格1部40円(税込み)で購入し、各学校で朝学習や授業、宿題に役立てている。

 九戸村は4月から、村内の小学校5校と中学校1校の全児童生徒約360人分の新聞を購入し、各校で配っている。

 同村江刺家の江刺家小では、毎週水曜の朝学習で一人一人が机に新聞を広げ、10分間集中して記事を読む。週末には新聞を持ち帰り、家庭で関心を持った記事を切り抜き、感想をまとめる。

 村教委の高倉孝一教育次長は「村や岩手、世界に関心を持つ子どもを育てたい。各校で取り組むにあたり教職員向けの研修を実施して、新聞の活用方法を探っていきたい」と展望する。

 軽米町は6月から活動を開始する。町内3小学校の全5、6年生約120人分の新聞を購入、配布して朝学習などに活用する。

 昨年度から取り組む二戸市では、本年度の活動が12日からスタートした。8小学校の全5、6年生約370人が一人一人新聞を手にし、学習に活用する。

 同市仁左平(にさたい)の仁左平小では、朝学習で、5、6年生が興味のある記事をスケッチブックにスクラップし、感想を書き込む取り組みを行う。同級生の選んだ記事と感想を読み、付箋に自分の感想を書いて交流も図っている。

 5、6年担任の千田沙和里(さおり)教諭(28)は今後の展開について、「朝の会の1分間スピーチや、総合的な学習の時間でも生かしていきたい」と幅広い使い方を視野に入れる。