初めて新聞使い授業 花巻・若葉小4年2組

新聞を眺めて気づいたことを発表する若葉小4年2組の児童

 花巻市若葉町の若葉小(柳原典(やなぎわらつかさ)校長、児童659人)4年2組担任・鈴木千尋教諭(23)と児童31人は20日、初めて新聞を使った授業に取り組んだ。新聞に掲載された異なる構図の写真2枚を比較し、効果や目的を学ぶ国語の学習。子どもたちは新聞への関心を高め、学びを深めた。

 授業は、教科書の説明文「アップとルーズで伝える」の導入で、子どもたちの興味をかき立てるのが狙い。説明文は、テレビ放送で、ある部分を大きく写す「アップ」画面と広い範囲を写す「ルーズ」画面を対比させ、それぞれの特徴を解説する文章だ。

 鈴木教諭は、各班に1部ずつ4月7日付の岩手日報こども新聞を配り、「ぱらぱらめくって、気づいた新聞の特徴をどんどん書いてみましょう」と呼び掛け。

 「日付が書かれている」「写真がたくさん載っている」「記事と記事の間が空いている」。児童は紙面をめくりながらワークシートに書き込んだ。

岩手日報こども新聞の写真を使い、アップとルーズについて説明する鈴木千尋教諭

 次に、マーシャル諸島のごみ問題について報じた記事「海の向こうから」に注目。複数の写真で、ごみの山と、空き缶を拾う子どもたちを伝えている。

 「2枚の写真が使われているのはなぜでしょう」との鈴木教諭の投げかけに、子どもたちは「1枚より2枚の方が分かりやすい」「いろんな角度から様子が分かる」と発言した。

 新聞では複数の写真を組み合わせたり、的確な1枚を選んで掲載していることを学んだ児童。鈴木教諭から「狭い範囲を写しているのが『アップ』、広い範囲の様子がよく分かるのが『ルーズ』です」と説明を受けると、大きくうなずいた。

 菊池快都(かいと)君は「新聞は、読む人が分かりやすいように工夫されていることに気づいた」、二上凜望(ふたがみりの)さんは「アップとルーズの意味がよく分かった。今日習ったことを、これからの勉強に生かしたい」と意気込んだ。

 鈴木教諭は「新聞に触れる機会が少ない児童もいる。実物に触れ、記事や写真で社会の動きを伝えているということにも気づいてもらいたかった」ともう一つの狙いを説明。この日の授業を振り返り「子どもたちの反応がよかった」と手応えを感じた。

 4年2組では、新聞づくりにも取り組む予定。「調べ学習や文章を書く際にも、新聞を読むことは子どもたちの学びの幅を広げる。これからも活用していきたい」と意欲的に語った。