県内の金融機関は、キャッシュカードを狙った特殊詐欺被害を防ぐため、高齢者の1日当たりの利用限度額を引き下げることを検討している。県警と防犯団体の要請に応じたもので、岩手銀行は金額を見直す方向。県警によると、県内ではカードをだまし取られ、現金を引き出される「詐欺盗」の認知が増えており、協力して資産を守る。

 県警と県金融機関防犯協会連合会(会長・田口幸雄岩手銀頭取)は4月24日付で、県内の19金融機関に、高齢者の1日当たり利用限度額を引き下げるよう求めた。同連合会によると、限度額は50万円または100万円と設定されている。一般的な限度額を100万円とする岩手銀は要請に応じる方針。北日本銀、東北銀は検討中だ。

 県内では今年、詐欺盗が多発している。県警によると、特殊詐欺全体の認知件数は4月末現在、計20件(前年同期比7件増)あり、そのうち詐欺盗が14件(同9件増)を占める。既に昨年1年間の計17件に迫るペースで、被害者の中心は60代以上だ。