宮古市社会福祉協議会くらしネットみやこ相談室(佐々木睦子所長)が市内で月1回開く子ども食堂「しおかぜキッチン」が16日、3カ月ぶりに本格再開した。新型コロナウイルス感染症対策で従来の会食型から弁当型に切り替え、対象世帯に宅配。短期間で経済状況が悪化した家庭もあり、関係者は孤立しがちな困窮世帯とのつながりを持ち続ける重要性を訴える。

 弁当のおかずはハンバーグや鯨肉の竜田揚げなど。同感染症の影響でテークアウトのみとなっている市内のダイニングバー「umeYasu(うめやす)」店主佐々木康仁さん(42)が腕を振るった。4月の売り上げは昨年比約8割減と厳しいが「カップ麺1食で1日を過ごす子どもがいると知り、ずっと協力したいと思っていた」と胸中を語った。

 佐々木所長は「『宅配だったらお願いしたい』という声もあった」と話す一方、同感染症の影響による「声なき困窮世帯」の急増を懸念。「親の怠慢という偏見を恐れ『助けて』と言えず孤立する人も多い。周囲が変化に気づいてあげることも、子どもの貧困問題の支援につながる」と強調する。