新型コロナウイルス感染症の影響で、旬を迎えた本県特産のカキ、ワカメの販路が細っている。例年、主に関東向けに出荷しているが、飲食店の休業や外食需要の減退で数量も価格も大打撃を受けた。秋のサケやサンマが苦戦する中で春の漁期の重みが増していただけに、浜は苦境に立たされている。

 山田町の三陸やまだ漁協(生駒利治組合長)は今季、4月10日で関東圏への殻付きカキの出荷を止めた。3月下旬から首都圏を中心に飲食店が軒並み休業したためだ。4月の出荷額は前年同期比80・7%減の約345万円で、実に約1440万円の損害だ。

 通常11月から5月にかけて出荷されるカキは、産卵期に備え栄養を蓄える春が一番の旬とされる。看板商品であり、例年なら全国から注文が集まる稼ぎ時だが、同感染症で暗転した。

 生産量全国一のワカメは値崩れが激しい。3月12日~5月8日に計6回開かれた今季の入札会で、主力の芯抜き1等の10キロ当たり平均単価は1万1598円にとどまった。過去5年平均と比べ26・5%下がった。