ノルディックスキー・ジャンプ男子ワールドカップ(W杯)個人総合王者(2018~19年シーズン)の小林陵侑(土屋ホーム、盛岡中央高)が岩手日報社の電話取材に応じ、新型コロナウイルス感染拡大による影響について「夏の試合が中止になり、どこに照準を合わせたら良いのか、モチベーションを保つのが難しい」と胸の内を明かした。来季は22年北京冬季五輪のプレシーズンとなる重要な位置づけ。「(W杯で)まず1勝。(王手をかける日本男子最多の通算17勝を意識せず)シンプルに飛びたい」と抱負を語った。

 3月中旬、新型コロナウイルスの影響で日程が短縮され、19~20年シーズンは突然終わった。W杯を兼ねてノルウェー国内4カ所を転戦して行われるジャンプ男子の「RAW AIR(ロー・エア)」トーナメントは第3戦本戦を行わずに打ち切られ、フライングヒルの世界選手権も中止となった。

 新年度を迎え、末弟の龍尚がチームに加入し、新体制でスタートした。だが、コロナの影響で恒例の宮古島(沖縄)合宿が中止。今は1、2時間のジョギングやウエートトレーニングなどの軽めのメニューに取り組んでいる。

 昨年末にW杯個人通算16勝目を挙げ、監督兼任の葛西紀明が持つ日本男子最多勝利にあと1勝のまま悲願達成を持ち越した。「簡単じゃないと思っていたが、やっぱり勝てなかった」と振り返り、「昨季と同じくまず1勝すること」と来季への決意を口にする。