県内の東日本大震災被災地で新型コロナウイルス感染症の影響による交流拠点の利用自粛が続く中、サロン活動や高齢者の見守り訪問を行う大船渡市大船渡町のカリタス大船渡ベース地ノ森いこいの家(菅原圭一ベース長)は、絵手紙を送ったり電話をかけたりして被災者とのつながりを保つ方策を模索している。11日で震災から9年2カ月。近年、県内の災害公営住宅での孤独死は増加傾向で、継続的な見守りを絶やしてはならない。スタッフは、日常との「再会」を信じて活動を続けている。

 いこいの家は4月中旬から閉館中で、スタッフが集まるのは週に1度。同感染症が拡大する中、当初玄関先で対応していた戸別訪問を取りやめ、ボランティアの受け入れも停止。7日の利用再開を目指していたが、緊急事態宣言の延長でめどは立っていない。

 津波に巻き込まれながら生き抜いた同市大船渡町の浅野ミツ子さん(92)は手芸教室などで施設を頻繁に利用しており「コロナが恨めしい。1人暮らしで、いこいの家に行くのが生きがい。早く終息してほしい」と待ちわびる。