新型コロナウイルス感染症拡大でマスクの品薄が続く。安倍晋三首相が全世帯に布マスクを2枚ずつ配布する方針を示したことに対し2日、「何をいまさらと怒りが湧きました。なぜマスクがないのか?」と特命取材班に疑問が寄せられた。安倍首相は月7億枚超への供給拡大を掲げたものの品薄解消のめどは立たず、マスクが手放せない在宅療養者からは「命に関わる」と悲鳴が上がる。マスクはどこへ行ってしまったのか、取材した。

 盛岡市北飯岡の薬王堂盛岡飯岡店は3月31日に5枚入りや7枚入り50~60箱のマスクが入荷したが、開店から15分ほどで完売。藤沢一成店長(32)は「次の入荷は不明。入り口に入荷状況を掲示するので確認してほしい」と説明する。

 国は新たな製造業者を確保し増産を後押しするが品薄は続く。業界最大手のユニ・チャーム(東京都)は1月20日ごろから24時間態勢でフル生産を続けるが、同社広報室は「注文が通常の数倍に達し、生産が追い付かない」と打ち明ける。同社によると、国内で販売されるマスクは7割以上が中国製。同国の生産は少しずつ持ち直しているものの世界に感染が拡大し、日本への輸出回復のめどは立たない。