「北上市指定のごみ袋の価格が高いので、北上市民が花巻市にごみを捨てているようだ」との情報が特命取材班に寄せられた。北上市は県内で唯一、家庭ごみの処理を有料化しており、市民がごみ袋代として処理費用の一部を負担している。市は市民が周辺市町に迷惑をかけないよう、ごみの減量と資源循環型社会の実現を目指す制度の啓発を図る。

 同市は2008年12月に家庭ごみを有料化。市が指定する可燃用と不燃用のごみ袋の料金にごみ処理費用を上乗せし、ごみの排出量に比例して負担額が増える仕組みを導入した。ごみ袋は10リットル(1枚15円)、20リットル(同31円)、30リットル(同47円)、40リットル(同63円)の4種類で、スーパーなどで販売している。

 1人当たりの家庭ごみ排出量は、有料化前の07年度は1日平均573グラムだったが、09年度は486グラムに減少。東日本大震災の影響で11年度は増えたが、16年度は有料化後最少の480グラムとなり、以後横ばいとなっている。

 市によると、当初は市民に戸惑いや反発があったが、現在は落ち着いている。一方、市民が奥州市や金ケ崎町の集積所に家庭ごみを捨てた例が数件あったほか、花巻市によると、北上市民のごみが市内の集積所で見つかっている。