新聞活用 読解力、思考力が向上

 NIE県内全校調査で、新聞活用に取り組む学校の割合は小学校72%、中学校79%、高校85%、特別支援学校38%だった。2018年度調査に比べ、小学校は変化がなく、高校は11ポイント、中学校は10ポイント上昇した。活用する413校のうち「効果が見られる」「やや効果が見られる」との回答は計97%で、大半の学校が活用効果を実感している。

 回答のあった高校79校のうち、新聞を活用するのは67校。活用状況(複数回答)をみると、国語、社会、総合的な学習、英語など幅広い教科・領域で使われている。授業のほか、朝学習や家庭学習の時間帯で活用。記事を使ったワークシート、調べ学習の資料、社説やコラムの書き写し、ニュースを題材にした意見発表、スクラップ作りに取り組む学校が多い。

 具体的な効果として、社会への関心の高まり、読解力や思考力の向上などを挙げた。

朝学習で新聞に目を通す江刺家小の児童。県内の多くの学校が新聞活用の効果を実感している=15日、九戸村江刺家

 新聞活用の実践期間は、2年以上が53校(80%)、1~2年が6校(9%)、6カ月~1年が5校(8%)、3カ月未満が2校(3%)と、長期間取り組んでいる学校が大半を占める。

 中学校は123校が「活用」と回答した。教科別では社会78校、国語75校、総合的な学習が43校。時間帯別では授業の82校に次いで、朝の会・帰りの会が42校と多いのが特徴だ。ワークシート、調べ学習の資料、スクラップに加え、記事の読み比べに取り組む学校が38校あった。

 小学校217校では、国語175校、総合的な学習146校、社会141校と3教科・領域が中心。授業での活用が166校で、家庭学習が62校、朝の会・帰りの会が45校と多かった。活用の仕方は調べ学習の資料が127校と最多で、記事を題材にした意見発表、スクラップなどが続く。

 特別支援学校では特別活動や国語の授業で資料として使われ、語彙(ごい)力や読解力を高めている。

 中学と高校で活用が増えた背景について、日本新聞協会認定NIEアドバイザーの山下佳子・沼宮内高教諭は「これまでも小論文指導などで新聞は広く活用されてきたが、新学習指導要領の全面実施を見据え、生徒に実用的文章に触れさせる狙いがあるのではないか」と推測する。