二戸市は27日、大修理を終えた同市浄法寺町の天台寺(菅野澄順(ちょうじゅん)住職)の報道向け説明会を開いた。解体しての大規模修理は、現在の本堂が建立された1658(万治元)年以来約360年ぶり。みちのくの古刹(こさつ)が、建立当初の姿を見せている。

 大修理を終えたのはともに国指定重要文化財の本堂と仁王門。傾き、雨漏りもあったため2013年から工事が行われた。本堂の屋根は建立時と同じ厚さ約1センチのスギ板を敷き詰める「とち葺(ぶ)き」を復元した。傷んだ柱は修復し、使える部材は再利用した。

 同寺名誉住職の瀬戸内寂聴さんは「寄付をくださった方々や信者の方々にも、見事な改修結果を見ていただきたいが、このような状況の中、全て内輪にしなければいけないことが残念。観音様のおかげで改修が成り立ったと感謝している」とコメントを寄せた。