新型コロナウイルス感染症拡大を受け「密閉・密集・密接」の3密回避が求められる中、県内高校は例年4月に行われる応援歌練習の延期や自粛を余儀なくされている。練習の成果を示す県高校総体総合開会式も中止が決定。「バンカラ」スタイルを含め各校の応援団員はやり場のない思いに駆られながらも、伝統を引き継ぎ、生徒の模範となる態度を示そうと気持ちを高めている。

 県教委は先月下旬、2020年度の教育活動の再開などについての通知で、応援歌練習は「『三つの条件が同時に重なる場』となる可能性が高く、延期や中止も含めて慎重に検討すること」と各校に示した。

 盛岡市の盛岡一高(佐藤有校長、生徒844人)は、毎年4月に行う全校の応援歌練習を延期した。夏の高校野球岩手大会に向けて実施したい考えだが、県内の感染状況などを踏まえて可否を判断する。応援団長の高橋陽(ひかる)さん(3年)は「残念だがこの状況ではくよくよしていても仕方ない。機会があれば選手を応援で後押ししたい」と前を向く。