青森県弘前市の桜の名所は、名にし負う弘前公園だけではない。市民から「大円寺」の通り名で親しまれている金剛山最勝院(さいしょういん)は桜の名刹(めいさつ)である。境内のソメイヨシノやシダレザクラなどが、国重要文化財の五重塔に彩りを添える。

 推定樹齢約250年とされる市内最古のエドヒガンは、遠目にも五重塔と並び立つように見えるほどの大木。1997年に市の保存樹木に指定された。「人の世はいろいろあっても、桜は粛々と咲きます」と布施公彰(ふせこうしょう)住職(59)。みちのくの桜は苦難の春にも悠々たる姿を見せている。

(東奥日報社提供)

 【アクセス】東北道大鰐弘前から車で40分。

 【問い合わせ】金剛山最勝院(0172・34・1123)