本県の真夏を彩る2020年盛岡さんさ踊りの実行委(会長・谷藤裕明盛岡市長)は21日、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、8月1~4日に予定していた開催の中止を正式決定した。中止は1978年の第1回以降初めてで、関連業者や出演団体、市民に動揺が広がった。

 太鼓の製造販売と修理を行う同市城西町の高松義雄太鼓店は例年4月以降に増える企業や団体の修理依頼が今月はゼロ。高松孝治代表(57)は「当たり前にあったものがなくなることは本当に寂しい」と声を絞り出す。

 県立大さんさ踊り実行委は3月から予定していた練習を自粛していたが、石神愛代表(3年)=長野市出身=は「目標を失い今は何も考えられない」とショックを隠せない。

 実行委は21日、同市内で役員会を開き、事前に委員162人に募った意見を踏まえて中止を決定。今年のミスさんさの審査も取りやめる方針だ。