新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言の本県拡大後、県内で初の選挙戦となった大船渡市議選。「選挙事務所に大勢の人がいて『3密(密閉、密集、密接)』になるのでは」との懸念が特命取材班に寄せられた。告示された19日、感染防止に神経をとがらせる候補を追った。

 「マスクの着用とお互いの距離を取るようにお願いします」。現職候補の第一声は異例のアナウンスで始まった。前回選では約150人の聴衆が集まったというが、強い風雨も影響し、今回は50人ほどに減った。

 必勝神事も席の間隔を広げて規模縮小を図ったが「事務所からあふれて、外に出た人に申し訳ない」と複雑な思いで出発した。

 別の現職候補の事務所では、スタッフが同じ方向を向いて昼食。向かい合って食べては感染の恐れがつきまとう。「学校の給食みたいでしょ」と陣営幹部は苦笑しつつ、最善策を模索する。

 ただ、候補の顔を売るのも大事だ。ある新人候補は「マスクを着けた方がいいと思うけれど、顔も知ってもらいたいし。どうしたらいいと思う?」と記者に尋ねるほど戸惑っていた。

 選択の日は26日。市選管は有権者にマスク着用での投票を呼び掛ける。