20日午前5時39分ごろ、岩手県や宮城県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は宮城県沖で震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・1と推定される。津波はなかった。

 早朝の緊急地震速報に県内でも緊張が走った。県や沿岸南部などの県内9市4町は災害警戒本部を設置。午前7時50分時点で人的被害は確認されていない。

 大船渡市赤崎町の漁業藤原淳さん(43)は漁港の小屋でカキの耳つりに向けた穴開け作業中、地震に見舞われた。「地鳴りのような音が聞こえた。東日本大震災が起きてから警戒感は強くなっている」とし、津波が発生せずひとまず安堵(あんど)した。

 陸前高田市では地震発生後、パトカーが中心市街地などを巡回。同市矢作町では市道脇の高さ約3メートルの石垣が崩れ、車道の一部をふさいだ。東日本大震災の津波浸水域にある同市米崎町のコンビニエンスストアでは商品数個が落下するなどした。

 19日には沿岸中心に大雨となり、釜石市では土砂災害警戒情報が発表された。同市大町の自営業佐野茂さん(56)は「昨日の大雨で、水をたっぷり含み地盤が緩んでいる場所もあるはず。雨は降り続いており、崩れたりしないか注意が必要だ」と警戒する。 

 昨年10月の台風19号で一時孤立した宮古市崎山の宮古恵風支援学校に通じる周辺の市道では、市職員らが18日から続く大雨の影響で崩落した場所が地震の影響を受けていないか調べた。市は応急処置として重機でガードレールを撤去し、崩落箇所にブルーシートをかぶせた。

 各地の震度は次の通り。

 震度4=盛岡、大船渡、花巻、遠野、一関、陸前高田、釜石、奥州(岩手)石巻、塩釜、気仙沼、気仙沼、登米、栗原、大崎、松島、南三陸(宮城)など▽震度3=八戸、七戸、六戸、おいらせ(青森)宮古、大船渡、花巻、二戸、八幡平、奥州、大槌、山田、普代、野田、一戸(岩手)仙台、名取、角田、岩沼、東松島、大崎、女川、南三陸(宮城)秋田、由利本荘、大仙(秋田)中山(山形)相馬、国見、双葉(福島)常陸太田(茨城)など▽震度2=函館(北海道)青森、八戸、むつ、六ケ所(青森)田野畑(岩手)能代、横手(秋田)酒田、新庄上(山形)福島、郡山、小名浜(福島)東海村(茨城)栃木(栃木)明和(群馬)加須(埼玉)印西(千葉)村上(新潟)忍野(山梨)南牧(長野)など▽震度1=釧路、帯広(北海道)弘前(青森)丸森(宮城)男鹿(秋田)山形(山形)西会津(福島)水戸(茨城)宇都宮(栃木)高崎(群馬)さいたま(埼玉)千葉(千葉)大手町(東京)横浜(神奈川)五泉(新潟)御殿場(静岡)など