一関市の霊峰・室根山(895メートル)の西側の古道で、石仏の大日如来坐像が見つかり、住民の間で話題になっている。地元では「石仏がある」との言い伝えがあり存在は知られていたものの、これまで場所が分かっていなかった。開眼導師や石工も明記されており、市の文化財調査研究員は「地域史の調査研究に大きな役割を果たす」と貴重な発見を喜ぶ。

 石仏は「室根古道」と呼ばれる同市千厩町奥玉の登山道で3月に見つかった。荒沢不動明王の祭られる登山口から室根神社に向かって約20分歩くと、左側の高さ5メートルほどの岩の上にある。総高27・5センチ。木の枝で見えづらく、新緑の季節には葉で隠れそうだ。

 発見者は地元のガソリンスタンド店長の小野寺敏一さん(33)。3月に登山中、休憩で岩に腰を下ろした際に「視線を感じる」と見上げたところ、石仏があった。小野寺さんは郷土資料で石仏を調べたが載っておらず、郷土史研究者に情報提供した。