新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪の1年延期が決まったことを受け、ホッケー女子日本代表候補の及川栞(東京ヴェルディ、不来方高―天理大)が古里の岩手でトレーニングに励んでいる。初の夢舞台が先送りとなり「言葉がなかった」と複雑な思いを打ち明けつつ、「金メダルと最高の笑顔を岩手に持ち帰るという目標は変わらない」と来夏を見据えて動きだした。

 延期に伴い東京で行われていた代表合宿が中断。再開も見通せないため「一度、気持ちをリセットしよう」と3月下旬、花巻市の実家に戻った。

 1年の延期も「目標の金メダルへ一歩一歩上るための時間ができた。世界一のDFを目指して自分のスキルを磨くこともできる。楽しみが増えた」と代表再招集を待ち望む。

 延期決定後も周囲の力強い応援に励まされたという31歳は「自分一人の夢だったら諦めていたが、一人じゃないと感じた」と感謝。「一人一人ができることをして、五輪では皆さんに大声で応援してもらいたい」とほほ笑んだ。