米スペースシャトルで宇宙を旅した種から育った桜「宇宙桜」が9日、奥州市水沢星ガ丘町の国立天文台水沢VLBI観測所(本間希樹所長)敷地内で、2012年の植樹以来初めて開花した。職員らが「天文台施設があるまちを桜で彩ろう」と企画。宇宙のロマンを宿した花が天文のまちに春を告げた。

 観測所敷地内の木村栄記念館前に植えられ、高さ約1メートルだった幼木は約2メートルに成長。薄いピンク色の花が約10輪ほころび、訪れる人の心を和ませている。

 宇宙桜は高知県仁淀川(によどがわ)町などが企画。同町の桜の種をスペースシャトルに載せ、08年11月から8カ月間宇宙に「滞在」。国立天文台の職員に同町出身者がいたことから、12年のVERAプロジェクト10周年を祝おうと、観測局がある自治体(奥州市、鹿児島県薩摩川内市、沖縄県石垣市)などに苗木を贈った。