新型コロナウイルスの感染拡大でマスク不足が深刻さを増す中、必要度の高い医療関係者や患者向けに県内企業が続々と無償提供に乗り出している。9日は医療用ガス製造供給の北良(北上市)が患者らの感染拡大防止と不安払拭(ふっしょく)へ3万枚の提供を開始。県も入手困難な状況が続いており、民間からの善意の輪の広がりを歓迎している。

 同市和賀町後藤の同社では同日、従業員3人が本県、宮城県の配布エリアごとに大量のマスクを整理した。肺疾患などの患者が自宅で使う酸素ボンベや人工呼吸器を配送する際に1世帯に50枚入り1箱を配布。グループ会社岩手電力(同市)はホームページで日常的に医療行為が必要な「医療的ケア児」や、難病患者のいる世帯向けに提供の受け付けを始めた。

 同市の半導体組み立て用精密金型製造、阿部製作所は10日、市に3千枚を贈る。盛岡市の寝具リフォーム・販売のやよいLivingも中国企業から買い付け、同市と奥州市に各5千枚を寄贈。医療的ケア児の家庭などに配布される。