東日本大震災で被災した県内の灯台50カ所の復旧が4日、完了した。津波で流失した大槌町の吉里吉里漁港の灯台が同日から点灯。震災から間もなく9年を迎える浜の安全を守る明かりが復活した。

 同日から運用が始まったのは、同漁港東第2防波堤灯台。2015年に復旧した同防波堤(延長250メートル)の端に建てられた。発光ダイオード(LED)で4秒に1度、緑色に点灯し、光は約9キロ先まで届く。釜石海上保安部によると、震災後は約160センチの仮灯標(かりとうひょう)を設置していたが、光が届く距離は約2キロだった。

 今月から4月にかけてワカメ漁の最盛期。午前2時半ごろに船を出す同町吉里吉里の漁業倉本修一さん(51)は「(仮灯標は小さく)復興住宅の明かりと重なって見えにくいと感じていたので、大きくて明るい灯台ができて便利になる。すぐに復旧できるかと思っていたが、随分と時間がかかった」と白い灯台を見つめた。